2014年06月09日

不完全の美


完全ほど不自然なことはない。完全とは人為的で違和感がある。完全であろうとすればするほど対人関係での振舞いはぎこちないものとなる。

人は動物を見ることで癒される。人は子どもをみることで癒される。それらは全て、不完全であるが故だ。不完全であることが自然で最も美しい。完全である必要はない。完全になろうとすればするほど不自然になり、かえって悪い結果を招く。これは完全の不完全である。

人工物は自然以上の感動を与えてくれることはない。人工物で感動を与えるものすべては、自然から生まれたものである。アイディアは厄介なことに意図的に得ることはできないが、自然の中、すなわち自然体であるときにふと思いつくものである。そこから生まれる芸術こそ、人に感動を与えるものだ。

人は自然を好む生き物だ。人をはじめとするすべての生き物は自然淘汰によってできた結晶なのだから。自然無くして我々は存在しない。

優しさは自然にできてこそ優雅で美しく、賢さはにじみ出てこそかっこいい。そこに人為的思考を挟む余地があってはならない。個性とは無意識の言動をもとにして客観的に他者から受けいられるものである。無意識の行動は自然的行動である。対して、意識的行動をとることは不自然であるが故、個性を自ら覆い隠すことになる。自分に自信のない人がそうするのだろう。自信のない人は自分をつくろい、他者から否定されたとしても、その他者が否定した自分なるものは本当の自分でないと、言い訳することができる。このような人は人間不信に陥り、対人関係の不得手化が生じる。そうなればあなたは周りを避け、周りもあなたを避け、孤独となる。揚句の果てにはその状況を正当化する信念を形成し、そこから脱することが困難な状況を見事に作り上げる。

不自然はエネルギーを膨大に浪費し、最終的に孤独を生じさせる。一方の自然とはありのままの自分を受け入れ、エネルギーを浪費することなく、すなわち自然に自分をさらけ出せる状況そのものである。それは他人の価値観を主観的な立場から作り上げた幻想に影響されて引き起こす行動を指す状況、いわゆる我々の言う完全では決してない。

無心と自然。両者は重要な関係である。

posted by 猪瀬歩夢 at 23:26| 愛媛 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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