2014年11月28日

視野が狭いコンプレックス

最近、視野が狭いことに気付いた。
今まで特に意識したことはない。寧ろ、過去は視野が狭いことを美化する傾向にあったはずだ。

視野が狭いことを気になりだしたのは、将棋をしているときである。将棋をしていると、敵の飛車や角、香車に無駄に駒がとられるというミスをする。周りが見えていない証拠だ。

何故、視野が狭いのかと考えた。余裕がないからではないのかと考えた。余裕がないとき、断片化された局部、局部に細心の注意を注ぐ。この状況が視野を狭くしているに違いない。いや、まて、逆か。視野が狭いから余裕がなくなるのか。

普通、余裕がない状況というのは、ものごとを初めて行う不慣れな時が多い。不慣れな時に全行程のすべてを把握することは困難であるため、全体を分割して、まず各部分ごとに理解することが、全体を理解するための合理的な手法であろう。すなわち、不慣れな状態を確実に乗り越えようとするとき、物事の断片化を無意識に行うため、それに付随して情報量が増大する傾向にある。さらに多数の情報を脳で処理することは難しいため、それと相関してストレスを伴う。そして、このストレスが余裕のない状態を生み出しているのだ。

ここで補足しておくが、全体は部分の総和でないことに注意されたし。一と一から生まれる全体は我々の思う以上に複雑である。その全体を断片化し、得られた部分の理解から全体を理解しようとするのだから混乱するのも無理はない。数学の難問を解くときに足し算と引き算しか知らない状況とまるで同じだ。

したがって、不慣れな状況を乗り切るために、断片化するという合理的な手法はかえって脳の処理機能を圧迫し、余裕がない状況を創り上げているのである。

ということは、ここまでの記述では何故視野が狭いのかという問いには答えられていない。では、改めてこの問いの答えについて考えよう。視野が狭くなることで余裕がなくなるという流れは理解できた。視野が狭くなる前に何かあるはずだ。

あゝ、上記した中に、問の答えらしき文がある。それは7行目あたりの「不慣れな時は、全行程のすべてを把握することは困難であるため、全体を分割して、まず各部分ごとに理解することが、全体を理解するための合理的な手法であろう。」のところだ。これで、不慣れなことを行う際の合理的な手法が、視野を狭くしている、というところに繋がった。

よし、合理的な手法が視野を狭く・・・。ん、まてよ。ここまでは、視野が狭い状況は負の状態として扱っている。ということは、合理的な手法が負の状態を作り上げているという、結果的に不合理な状況を生んでいる。これはパラドクスだ。何か間違っているのか。

あ、そうか。合理的な手法は、不慣れな時に合理的な手法であって、慣れたときに合理的な手法であるとは限らない。慣れたときには、当然別の合理的な手法が存在し、不慣れな時と状況が異なっている。不慣れであるのだから、経験を積めば慣れるのは当たり前であり、不慣れな状況が未来永劫続くわけがない。

あゝ、なるほど。私の視野が狭かったことが、パラドクスを生じさせていたのか。ここでまた、視野の狭い自分に改めて気づかされた。この教訓を生かして、視野が狭いことについて視野を広くして考えてみよう。

視野を広く、視野を広く、広く。広く。
ん、まず、ここまでのことをまとめてみよう。不慣れな時に、視野が狭くなる。視野が狭いと余裕がない心理的心境を生み出す。経験を積めば、不慣れな状況は無くなり、代わりに慣れが生じる。慣れた状況はどういう状況なのか。余裕ができた状況だろう。余裕ができているということは物事を断片化して考えているのではないということになる。

お。部分としてではなく、全体を全体として理解できるようになったとき、余裕が生まれて、慣れたという状況をつくりだしているのか。ということは、この時点で、視野の狭いという状況は消滅している。全体を全体として理解したのだから、視野が広い状況と言えるだろう。

不慣れな状態は、経験を積めば必ず慣れた状態へ遷移する。
不慣れな状態が慣れた状態へ遷移すると同時に、視野は狭い状態から広い状態へと移る。
すなわち、経験を積めば、視野の狭いという負の状況は必ず克服できるという結論になる。

よかった、これで安心して睡眠できる。だが、安心しすぎは要注意だ。全体は時間が経過すれば新たな全体の部分に変る。すなわち、安心して経験を積むことを怠れば、気付いたときは既に部分の理解に留まり、視野の狭い状況へと退化しているのだ。今の私のように。








posted by 猪瀬歩夢 at 23:20| 京都 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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